なんとなくGoogleマップを見ていたところ、ミルクティーなどを売っている屋台スタイルのお店が目に留まりました。しかし、あろうことか、その店のレビュー平均は驚異の「★1.6」。そんなことある…!?
気になったので、実際に店まで行ってみましたよ。
レビュー平均「★1.6」の屋台「Trà Phê Sữa」
ホーチミン市・ビンタイン区北西を走るノーチャンロン (Nơ Trang Long) 通りにやって来ました。正直、全く馴染みの無いエリアなので、訪れたのも今回が初めて。ビンタイン区、広いのですよね。日本人に馴染みのあるファンビッチャンエリアや高層コンドミニアム密集地帯は南東部のごく一部分だし。
さて、こちらが件の屋台「Trà Phê Sữa」です。店名は「Trà(お茶)」と「Cà Phê Sữa(ミルクコーヒー)」を掛け合わせた造語かな。日本語にするとしたら「ミルクコー茶」みたいなものでしょうか。
傍らにはたこ焼きの屋台もありますが、「Trà Phê Sữa」とは特に無関係な模様。「お互い同じ敷地で軽食売ってメシ食ってるわけだから仲良くやりましょうや」みたいな感じかな。
「Trà Phê Sữa」のメニュー
「Trà Phê Sữa」のメニューはこちら。やはり屋台スタイルだからか安いですね。トッピング盛り盛りのコーヒーやミルクティーが売りである模様。1万ドンで全部乗せの「Full Topping」にすることができます。
そうそう、こちらは屋台のお店にしては珍しく、FacebookやInstagramのアカウントがあります。本当はこちらのアヒルちゃんゼリーを注文したかったのですが、現在は扱っていない様子…。
ベトナムのストリートフードでは定番の、カニ入りスープ「Súp Cua(スプクア)」もあります。1杯25,000ドン。
プリンを1個まるまる豪快にトッピング。気分が上がりますね。
たこ焼きや、買(こ)ーた(※回文)!…ということで、折角なのでたこ焼きも食べておこう。ひたひたに油に浸かったその様を見て、一抹の不安がよぎらなくも無いけども。
実食&レビュー平均「★1.6」の理由
「Trà Sữa Truyền Thống(トラディショナルミルクティー)」のMサイズに、「Full Topping」を追加して合計35,000ドン。やっす!
味は…あめぇ。最近は甘さ控えめが持て囃されていますが、それに逆行するかのようなプリミティブでポストモダンな甘さです。ある意味「これこれ!」と安心できる甘さでもある。
普段見ないトッピングが多くて面白いです。タピオカや仙草ゼリーの他、青色をしたチーズ味のゼリーとか、中にチーズを閉じ込めた丸形のゼリーなど。
たこ焼きは…固っ!串が刺さりません。価格は5個で20,000ドン。
食感は「カラっと揚がった」を通り越してガリッッガリ。もはや揚げたこの域すら超えており、2度揚げどころか3度揚げくらいしてる?というレベル。それでもお好みソースとかつお節の力は偉大で、何となく食べることが出来てしまうのがすごい。ちなみに、中にはたこが入っているのみで、キャベツやら紅ショウガやらは入っていません。
「こういう食べ物だ」と思えば良いのだけど、如何せん「Ribbon」の本格的なたこ焼きを食べたあとだからなあ…。
甘いミルクティーを飲んでいたら、もっとしょっぱいものが欲しくなってしまった。ということで「Súp Cua」を追加注文。
具沢山だし、カニの身も結構入っていたのですが、トッピングの唐辛子がめちゃくちゃ辛かった。「辛いの入れないで」と言うべきだったな…。
辛さに顔を歪めていると、店主であるお兄さんがどこからともなくティッシュを持って来てくれました。良いヤツであると話題に(私の中で)。ところで「MIYAKO」ってどこのブランドだ…?
…とまあ、扱うメニューに破綻した部分は無いし、店主もフツーに気のいい兄ちゃんです。ここまでGoogleのレビューで低評価が付く理由は一見無いように見えますが…?
果たしてその答えは、「もし良かったら★1を、悪ければ★5を付けてね」とのことでした。なんという逆張り精神…!まあ、確かに話題にはなるかもしれないね。私みたいに現地まで来てしまうヤツも居るわけだし。
そんなわけで、私も敬意を込めて★1を差し上げたいと思うよッ!以上。