バイクで巡る!青に染まる離島「フークイ島」の映えスポット・8選

ラムドン省

ベトナム南東部、ラムドン省(旧ビントゥアン省)のファンティエット市から高速船で2時間半の距離にある離島「フークイ島 (Đảo Phú Quý)」。

本島の面積は約18平方キロメートル・周囲は約30kmほどと比較的小さな島。しかしながら、圧倒的な海の透明度と手付かずの自然により、ベトナム人の間では人気の旅行先です。

最近ではタイのメディアで「2026年に訪れるべき東南アジアの観光地」のひとつとして取り上げられるなど、国外からも注目されているフークイ島。実際に訪れてみると、そこには写真以上に多層的な美しさが広がっています。

本記事ではフークイ島の「映えスポット」を8つご紹介。どれも、ベトナム人の若者は必ず訪れるチェックインスポットです。手つかずの自然を背に映え写真を量産して、周りに自慢しちゃおう!?

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ドック・フオット (Dốc Phượt)

島の南東部に位置する「ドック・フオット」。フークイ島と言えば…で、まず名前が挙がりそうな、ドラマチックな一本道。路肩に停まった大量のバイクたちが人気の写真スポットであることの証左です。

道はなだらかなカーブを描きながら海岸線に沿って伸びており、視界の片側には緑豊かな丘が、もう片側には境界のない真っ青な海。

「Phượt(フオット)」とは、バイクなどで目的地を決めずに旅をするバックパッカースタイルを指す言葉。訳すとしたら、さしずめ「アドベンチャー・ロード」といったところ?

スクーターの殆どはYAMAHAの「CUXI」。ライムグリーンやイエローといったポップな配色が特徴です。やたら見かけると思ってたけど、撮影の小道具としての需要もあるのだな…。あと、道のど真ん中で撮影してるのは少しヒヤヒヤするぞ。

この道を風を切って走り抜ければ、離島を旅している実感が最高潮に達するはず。路肩から切り立った崖まで行くことができ、そこもまた絶好の撮影スポット。

ロンリー・ツリー (Cây Cô Đơn)

島の南部、ゲストハウスなどが集まる沿岸の道路を走っていると、人だかりができている場所を発見。なんだなんだ?

それがこちらの「Cây Cô Đơn(ロンリー・ツリー)」。海に向かってポツンと立つその姿は、まるで島の平穏を見守っているかのような佇まいを見せています。

…が、それ以上に写真スポットとして大人気。如何せん1グループの中でも入れ替わり立ち替わりで撮影し、何枚か撮影して写り具合を確認→再び撮影というサイクルが発生するため、まあ時間がかかる。

ちょうど木が枝を広げている箇所の堤防が途切れており、その隙間から水平線が綺麗に覗くようになっている感じが、天然の額縁のような感じで背景としてうってつけなのだとは思いますが…いやあ、たかが1本の木と侮れないコンテンツ力。

地元のキッズたちが、狙ったかのように木の前にチャリを停めて海に駆け出して行ったタイミングがあったのですが、そのときの周囲の「マジかよ…」みたいな空気は忘れられない。

チネン通り (Đường Chi Nên)

島の北西部、海岸線に沿って緩やかにカーブを描くグエンティミンカイ (Nguyễn Thị Minh Khai) 通り。そこにふと現れる脇道もまた、屈指の映えスポットなのです。

それがこちらの「チネン通り」、道の両脇を囲うのは乾燥した枝を編み込んで作られたフェンス。異世界の入り口のような圧迫感と、どこか不思議な心地よさがあります。

ある程度道を進んで振り返ると…これだッ!これがこのスポットのハイライト。小道の先に、島のクリーンエネルギーを支える巨大な白い風車がひょっこりと顔を出す光景です。

茶褐色のフェンス、道に落ちる木の枝の影、そして青空にそびえ立つ風車。これらが重なり合うアングルが象徴するのはフークイ島の多層的な美しさ。

近くにはいくつかカフェがあり、バイクの駐車スペースを提供を無料でしてくれています。こんな写真まで貼っているくらいだし。

私も入り口付近のカフェに駐車させてもらったので、礼儀として飲み物を注文。

カオカット山 (Núi Cao Cát)

標高約106メートル。この島が火山活動によって生まれたことを実感させてくれる場所が「カオカット山」。

長い年月、潮風と砂に削られ続けた岩肌は、幾重にも地層が重なったパイ生地のような見た目。そのダイナミックな景観から「ベトナムのグランドキャニオン」とも呼ばれている…とかいないとか。

絶景スポットには、山の中腹にある「リンソン寺院 (Linh Sơn Tự)」からアクセスが可能。参拝口そばまでバイクで上がっていきましょう。

階段を登り切って、寺院の裏手に出ると…そこには荒々しい岩の世界が広がっていたのでした。

頂上からは、眼下に集落の屋根が密集する様子と、その先を囲む広大な海をパノラマで一望できます。風化が生んだ奇岩のテクスチャを間近で見つめると、離島の過酷な自然環境と、その中で育まれてきた生命の逞しさを感じずにはいられない。

一方で、傍らには穏やかな表情を浮かべた純白の観音菩薩像が。自然の猛々しさと宗教的な静寂が共存する、独特の空気感を持つスポットです。

ディン・モー・タイ (Dinh Mộ Thầy)

島の北東、突き出た岬に位置する「ディン・モー・タイ(師の墓)」。16世紀にこの島へ医学を始めとする知識をもたらしたとされる先人(※諸説あるようです)を祀る霊廟であり、島民にとっては神聖な場所の一つ。

ブルー、イエロー、レッドの鮮やかな色彩は、南国の強い光の中で一際輝いて見えます。

霊廟を取り囲む景色もまた壮麗。裏手に回ると、断崖絶壁が織りなすダイナミックな景観が広がっています。

とりわけユニークなのが、石を積み上げて作られた、幾何学的な形の養殖池。現在は使われていないもののようですが、それがかえって古代の海洋都市の遺跡のような趣を生み出しています。

観光資源として活かそうとしているのか?養殖池廃墟までの道は綺麗に整備されています。青いトタン造りの小屋も新しいものに見えるし、てっきり現役で使われている施設なのだと思ったわよ。

で、この養殖池の縁に立って写真を撮るのがイマドキなヤングの常識みたいですが…いや怖いよ!ツルッと滑り落ちたら怪我はしなくとも大惨事になることは想像に難くない。映えへの道は厳しいものだ…。

そして崖の下、火山岩を自然の遊び場に変える地元のキッズたち。いや、君たちどうやって下りたの…?

ガン・ハン (Gành Hang)

フークイ島のほぼ東端に位置する「ガン・ハン」。島内で最もスリリングなスポットと言っても過言ではありません。

ここでの主役は、岩の裂け目に海水が流れ込んで作られた自然のプール。その透明度は驚異的で、SNSでは天然のインフィニティプールとして持て囃されていますが、そこへ辿り着くためには整備されていない険しい岩場を自力で降りる必要があります。

例によって入り口そばにカフェがあり、そこが駐車場を提供しています。ここでも礼儀として飲み物を注文。

あれ、前は奥の看板に「ミリタリーエリアであること」「カメラ使用禁止であること」が書かれていたのだが、消されているな…。少なくとも、今のフークイ島を取り囲む情勢が平和であるということか。

ちょうど地元の旅行会社のツアー団体に出くわしました。皆果敢に岩場を降りていきますが、「その格好で!?」みたいな人もちらほら。

私も頑張って降りました。見上げたらこんなのですよ…。「たまたま階段みたいに積み重なっている岩」くらいのカンジです。

いやはや、しかし絶景。まるで自然が作り出した荒々しい彫刻作品。小さな悩みなんて吹っ飛んでしまいそう…なんて鼻白むようなことのひとつや2つも言いたくなってしまうものです。

で、件の映えスポット(インフィニティプール)に続く道ですが…あ、これ無理ゾ。そして明らかな軽装で岩の向こうにいる人たちは一体何者なのだ…。

眼下では撮影に興じるカップルも。潮風と波に煽られながらもレフ板片手に奮闘…頑張れ彼氏!

いやはや、映えに命を懸けてるなとつくづく思いました。私にはまだ早すぎる世界だったようです。でも自分のためにここまで身体を張ってくれるピだったら株爆上がりかもしれないね。

なお、こちらにも養殖池の廃墟があるのですが…そこそこ整備されていたディン・モー・タイと違い、ガチの廃墟って感じ。一応、下まで降りられるようにはなっているのだけど。

バイ・ニョ (Bãi Nhỏ)

ガン・ハンのすぐ隣に位置しながら、全く異なる表情を見せるのが「バイ・ニョ(小さなビーチ)」。火山岩の黒い岩壁に守られるように形成された三日月形のビーチであり、波の穏やかさと水の透明度は島内随一です。

崖の上から見下ろすと、沖合に向かって鮮やかなターコイズブルーから深い藍色へと変化するグラデーションを堪能できます。水底の白い砂が透けて見える様子は、まさに南国の楽園。

フークイ島国旗掲揚台 (Cột Cờ Phú Quý)

島民の誇りを知るという点でも、丘の上に堂々と立つ「フークイ島国旗掲揚台」は見逃せない。標高約45メートルの高台に位置するこの場所は常に強風が吹き抜け、巨大なベトナム国旗がパタパタとはためいています。

2015年に建立されたこのモニュメント。掲揚台の台座に座標が刻まれている通り、ここがベトナムの領海を守る大事な場所であることを示します。

掲揚台の裏からは、先ほど紹介したバイ・ニョの湾全体や遠くに点在する小島など、島の南西側の景観を一望できます。

空へと続く赤い国旗を見上げつつ、島の全景を目に焼き付ければ、旅で出会った全ての景色がここで一つに繋がるような、深い満足感を与えてくれること間違い無し。

そんなわけで映えスポットの紹介は以上です。さあ、次はあなたがこの島でバイクのキーを回す番ですヨ!


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