【宿泊記】台湾の古都で出会った日本風の宿「京町家 神楽坂」宿泊レポ@台南

台湾

台湾の古都・台南に来ています。数多くの歴史的建造物や美味しいB級グルメ(小吃)で知られていますね。

台湾でのホテル探しで一番困ったことが、トイレ事情。日本のウォシュレットに甘やかされた私にとって、温水洗浄便座か、そうでなくとも東南アジア圏によくあるような手持ちシャワーが必須なのです。

一応、台湾内の新し目のホテルであれば、日系の高級ホテルでなくとも温水洗浄便座を見かけることもあるのですが、台南ではマヂで見つからない。

ならばハンドシャワー付きトイレを備えるホテルを…と思い、ようやく見つけた一軒。これがなかなか、普通じゃないホテルだったのです。

本記事では、台南のB&B「京町家 神楽坂(KyoMachiya-Kagurazaka)」の宿泊レポをお届けします。

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「京町家 神楽坂」までのアクセス

臺鐵(台湾鉄道)の台南駅に降り立ちました。

ホテルが位置するのは、台南駅の正面口から徒歩8分ほどの距離。観光の拠点として便利な場所にあります。

大きな通りから一本、また一本と路地に入っていくにつれて、街の景色は一変します。軒先に並ぶバイク、生活の音が聞こえてくる家々。果たしてここで合っているのだろうか…。

路地の奥の奥に、「京町家 神楽坂」はありました。初見は本当に迷った。

白壁に木製の格子窓、そして細い縦格子が美しい引き戸といった、和の佇まいが特徴的です。そして、京都なのか神楽坂(東京)なのか、一体どっちなんだ…!?

チェックインまでの流れ

さて、こちらのホテルはExpediaで予約したのですが…実態としては所謂「B&B(民宿)」。そのためスタッフは常駐していません。

予約後、宿からホテルのルールが送られてきました。オール中国語(繁体字)ですが…重要なのは以下の2点ですかね。また、朝食の提供はありません。

  • チェックインは16:00~20:00、チェックアウトは11:00厳守です。レイトチェックアウトは15分を超えると1時間ごとにNT$500の追加料金が発生し、3時間を超える場合は1泊分の料金が請求されます。
  • 荷物預かり:チェックイン前の荷物預かりを希望する場合は、必ず前日までに連絡が必要です。貴重品は自己管理となります。

さて、ホテルに入るためには、事前に暗証番号を聞いておく必要があります。今回、eSIMを利用したために台湾の電話番号が無かったので(そもそも電話がかかってきても対応できないけど)、先手を打ってLINEで連絡を入れておきました。因みに中国語の文章はGeminiくんに作ってもらいました。

すると、オーナーから返信が。チェックイン時間(16時~20時)の確認と、到着予定時刻の質問がありました。そこで「16:00-16:30ごろに到着します」と返信(友人に打ってもらった)。それにしても、容赦なく中国語でメッセージが送られてきます。「コイツ中国語分かるんやな」と思われた可能性もありそうだけど。

その後、建物の玄関ドアの暗証番号、部屋番号、そして客室ドアの暗証番号、さらにWi-Fiのパスワードが一式送られてきました。この情報さえあれば、あとは誰と顔を合わせることもなく、自分の部屋までたどり着けます。

「京町家 神楽坂」の内装

共用部はこんな感じ。「入内請脱鞋(靴を脱いでください)」の案内に従い、ここで靴を脱いでスリッパに履き替えます。

小さな坪庭。白砂の上に盆栽や石灯籠、そして雅やかな和傘が配され、侘び寂びを演出しています。

宿泊者が自由に使える共用キッチン。キャビネットには、シンク、電子レンジ、そして冷水・温水対応のウォーターサーバーがコンパクトにまとめられています。冷蔵庫も利用可能。

台湾の環境保護方針に関する案内。2025年より、台湾のホテルでは歯ブラシなどの使い捨てアメニティの提供が廃止されています(ボディソープやシャンプーは使い捨てではなくボトルで設置)。

「京町家 神楽坂」のお部屋

私の部屋は2階にある「Toyotomi」。他の部屋は「Tokugawa」「Oda」「Oiran」など。色々間違ってる!

部屋は和室スタイル。手前のリビングスペースと、奥の寝室スペースに分かれています。フローリングのリビングには、低いテーブルと座椅子が置かれ、壁にはテレビが掛けられています。

マットレスと布団が用意された、畳の寝室スペース。枕元にはコンセントが完備され、機能性はOK。布団の清潔感は…押し入れから出したばかりのような臭いがしたのが気になった。

せっかくなので2つの布団を敷いてみる。久々の敷き布団にちょっとテンション上がってしまったのが悔しい。

バスルームは黒いタイルが基調のモダンな空間。ちょっと水垢の掃除が甘いんちゃう?ガラスで仕切られたシャワーブースは水圧も強く、お湯もバッチリ。流石に台湾のインフラはしっかりしていました。あと、最重要ポイントである、トイレの手持ちシャワーね!

洗面台は広々としていて便利でした。下手なビジホよりも良い。

ちなみに宿泊費は、Expediaで予約・ベトナムドン建て決済で1泊約196万ドン(執筆時点で約11,000円)でした。たけえ!正直、トイレにハンドシャワーが付いて無ければ泊まってなかったわよ。

チェックアウト時は一応LINEで一報を入れておきました。

「京町家 神楽坂」の施設情報

台湾の古都・台南で出会った「京町家 神楽坂」。海外で日本風の宿に泊まるという、なかなか無い体験が出来ました。

ネックはチェックインまでの敷居の高さですかね。こちらから宿にコンタクトを取る、能動的な姿勢が必要です。あと、部屋のクオリティの割に宿泊費がお高い。この半額だったら泊まっても良いのだけど、まあこのときは土曜だったので高騰していたのかも。

ホテル名称 京町家 神楽坂(KyoMachiya-Kagurazaka)
住   所 臺南市北區成功路22巷18弄86號
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