韓国の大手コーヒーチェーン「theVenti(ザ・べンティ)」。2014年に釜山で誕生し、現在では韓国国内に1,500店舗以上を展開しています。
韓国におけるカフェ文化は根強く、業界最大手のチェーンだと店舗数は3,000以上にもなるそう。ちなみに日本だとスタバが2,000店舗弱で最大、2番手のドトールが1,000店舗超です。
高品質なコーヒーを、手頃な価格で、たっぷりと…がコンセプトであり、韓国の若者から絶大な支持を得る「theVenti」。
そんな「theVenti」が、2025年6月28日にベトナム・ホーチミン市へ上陸。国外進出はカナダに次ぐ2カ国目であり、運営も本社直営ということで気合十分。さっそく行ってみました。
「theVenti」1号店の場所

「theVenti」1号店の地に選ばれたのは、タインミータイ (Thạnh Mỹ Tây) 街区(旧ビンタイン区第25街区)のグエンザーチー (Nguyễn Gia Trí) 通り。周辺には大学が多いため「大学通り」とも呼ばれ、いつも多くの学生や若者たちで賑わう活気のあるエリアです。
…昨年、「松屋」2号店がオープンしたあたりから、日系含む外資系のお店のオープンが相次いでいるような。今注目のエリアと言って過言ではありません。

ローカルな飲食店や商店が軒を連ね、バイクが絶えず行き交う、いかにもホーチミンらしいエネルギッシュな通りに、ひときわ目を引く鮮やかな紫色の建物。

壁面から看板、窓枠に至るまで全てが紫色で、ローカルな街並みの中で異様なまでの存在感を放っています。
「theVenti」1号店の様子

外から見た以上に店内は奥行きがあり、客席は3フロアにもわたります。

1階は、白を基調とした明るく清潔感のある空間が広がります。奥に細長い造りで、奥に注文カウンター、壁際にコンパクトなソファ席が配置。

ブランドキャラクターとしては、「King of K-Pop」ことG-DRAGONを起用。ジヨン〜♡(氏の愛称)

また、G-DRAGONとのコラボドリンクとして、ドラゴンフルーツ使った4種類のカラフルなスムージーを展開中。
これの何が凄いって、同時期に韓国でも全く同じコラボが実施されているんですよね。基本、外資系チェーンの本国における期間限定メニューって、ベトナムでは販売されないと思うのですが、「theVenti」では足並みを揃えているのが分かります。直営ならではの強みか…。

店内の至るところに配置された、カーブミラー風の装飾。いい感じの自撮りフォトスポットになっています。

なお、入口には自動キオスク的なものもありますが、機能しておらず。

階段を上がった2階は、より広々とした落ち着いた客席スペース。壁際の長いソファ席やグループで利用しやすいテーブル席が多数用意されています。

最上階の3階は、ガラス張りのプライベートなミーティングルームを完備。グループでの勉強会や仕事の打ち合わせにぴったり。

全体的に、グループで利用できるような、大きめのテーブル席が多く設けられています。コンセントも至るところにあるし、作業カフェに向いていそう。

注意事項としては、2階・3階はやたらエアコンが効いており、クッソ寒いです。長居する予定の方は上着を持っていきましょう。1階は外気が入ってくることもあり、比較的マシ。

あと、座った座席でコンセントを使おうとしたらこんな感じでした。まあ、これは内装業者が悪いかな…。
「theVenti」ベトナム版メニュー

「theVenti」の魅力は、その多彩なメニュー構成。

まずはコーヒー&コールドブリュー。アメリカーノといった定番はもちろん、クリーミーな「アインシュペナー (Einspanner)」や、ココナッツクリームを使ったベトナムらしいアレンジのコールドブリューも楽しめます。
前述の、ドラゴンフルーツを使った「DRAGON SMOOTHIE COLLECTION」もこちら。

続いて、ラテ&韓国シグネチャー。紫色の「Purple Latte Sữa Đặc(紫コンデンスミルクラテ)」は看板メニュー。他にも、韓国ならではの「Y Dĩ Oat Latte(ハトムギ・オートラテ)」など、本場のトレンドを体験できるドリンクが豊富です。

こちらはフルーツティー。見た目も華やかで、南国気分を味わえる爽やかなメニュー。
さらに、オーツミルクへの変更や、タピオカ、フルーツキューブなどのトッピングも可能です。

サイズは、「Half-Venti」と「Venti」の2種類。ビッグサイズ(ベンティ)であってもお手頃価格、というのがこちらのお店の売りです。
実食。今までベトナムになかった味

「DRAGON Smoothie Soda」のVentiサイズ、79,000ドン。カップスリーブにもGD(G-DRAGON)の姿が。

鮮やかなピンクとクリアブルーの2層が美しく、写真映え抜群のスムージー。甘く爽やかな風味がたまらない。

こういうビビッドな色の飲み物って、今までベトナムだとあまり見なかったから新鮮な気分。私、チョコミントの青とかが好きなので、食べ物らしからぬカラフルさを目にするとテンション上がる。

トッピングのスプリンクルを口に含むと…口内でパチパチと弾ける。ポッピングシャワー(サーティワン)のアレですな。ポッピングシャワーのキャンディより刺激は少なめだけど。

「Y Dĩ Oat Latte (Yulmu Oat Latte)」のVentiサイズ、65,000ドン。日本では珍しい、ハトムギ・オートラテです。

オートミルクのクリーミーで自然な甘さに、ハトムギの香ばしい風味がマッチ。きな粉ラテのような、どこかホッとする味わいです。甘さ控えめ (Ít ngọt) で注文すると、より香ばしさが楽しめると思います。トップに乗った穀物パフのサクサク食感も良いアクセント。

なお、現在オープン記念で、クーポンブックが配布されています。ハトムギラテも、このクーポンを使って半額で注文できました。わーいオララッキーガール。