甘さ控えめ、五感で味わうアートなデザート体験*The 350F Hoa Phượng@フーニャン区

スイーツ

ホーチミン市内に複数店舗を展開するデザートショップ「The 350F」。

市内にはカフェ併設のフラッグシップ店舗を3店、および持ち帰り専門店を3店、計6店舗を出店しており、今後ますますの拡大が見込まれる、今注目を集めているお店です。

今回は、「The 350F」フラッグシップ店舗のひとつ、フーニャン区・ホアフオン (Hoa Phượng) を訪れ、カフェ利用をしたのちに持ち帰り用のギフトセットを購入しました。洗練された空間でいただくこだわりのスイーツは、まさに幸せの味だった…。

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「The 350F」Hoa Phượng店の場所

ホーチミン市フーニャン区・ホアフオン (Hoa Phượng) 通りへとやって来ました。「Hoa Phượng」とは「ホウオウボク」のこと。ベトナムでは珍しく、歴史上の人物や出来事では無い、花の名前を冠した通り名です。

なおこの辺りは、近年飲食店街として整備され、数多のレストランが軒を連ねるファンシックロン (Phan Xích Long) 通りのすぐ近く。

このエリア、お金持ちが多く、高級住宅街であると言われています。確かに、やけに立派な一軒家が多いし、辺りも静かでなんだか上品だ…。

そしてこちらが「The 350F」の外観。

白を基調としながらも、ゴールドのラインがアクセントになったモダンなデザインは、まるで高級ブティックのよう。大きなガラス窓からは店内の温かい光が漏れ、入る前から期待感が高まります。「350F」というロゴの青からも、気品を感じますね。

「The 350F」のケーキに見惚れる

さて、店舗の入り口は複数あります。システムが少し分かりにくいのですが、ケーキカウンターでケーキを注文し、会計カウンターで会計(ドリンクを注文する場合もここで)、という流れです。

と、いうことでお待ちかねのケーキ選び。最初からクライマックスですぞ〜。

ねえ見て、このまるで宝石のように美しいケーキたち。色とりどりのフルーツが輝くタルトは、見ているだけで幸せな気分になりますわね。メロン、苺、マンゴーなど、ベトナムでお馴染みのフルーツから、ベトナムでは希少なチェリーを贅沢に使ったものまで、どれも本当に美味しそうです。

もう一方のショーケースには、カップに入ったムースケーキが。抹茶やチョコレートなど、9種類のフレーバーがあり、層になった見た目も美しい。

また、蓋に「CREAMY LESS SUGAR」とある通り、甘さ控えめにこだわっているのが「The 350F」の特徴。近年の健康志向を踏まえ、ベトナムでも甘さ控えめが持て囃されるようになってきましたが、ここまで前面に押し出しているのは珍しいかも。

ギフトセットもあるので、手土産にも喜ばれそうです。9個がセットになって590,000ドンと、個別に買うよりもかなりお得。

さて、ケーキカウンターでの注文を終えると、このような紙を渡されます。

これを持って、会計カウンターでお会計。

ドリンクを注文する場合は、このタイミングで注文します。定番のドリンクはもちろん、「キャラメルバナナコーヒー」や「ティラミスコーヒー」といったデザート店ならではのユニークなものまで。価格帯は45,000〜65,000ドンと、思ったよりもお手頃です。

「The 350F」Hoa Phượng店の内装

注文と会計を終えたら、エレベーターで上階の客席まで上がります。

客席は3フロアを備えており、座席数は十分。カウンターが混雑していた一方で客席フロアは空いており、おそらく持ち帰り購入客が大半なのだと思われます。

内装は、カウンターと同様に外観のイメージを裏切らない、明るく開放的な空間。オフホワイトやベージュを基調とした優しい色合いの中に、ここでもゴールドのアクセントが効いていて、洗練された雰囲気。

大きな窓から差し込む自然光。居心地の良さは抜群です。

テーブルの脚、階段の手すり、照明器具、窓枠などにゴールドや真鍮風の素材が使われ、空間全体に上品なアクセントと高級感を加えています。

最上階にはテラス席もあり、多様な過ごし方が出来そう。

各フロアに飾られた華やかなフラワーオブジェ。モダンな空間に彩りを添え、アーティスティックな雰囲気を醸し出していました。

上質!パイのようなタルトを実食

注文した「Bánh Tart Ngàn Lớp Dâu(ストロベリータルト)」125,000ドン、「Trà Đào Cam Cháy(ピーチオレンジティー)」60,000ドンがやって来ました。なお、これに加えてVAT(付加価値税)がかかります。

艶やかな大粒の苺がぎっしりと敷き詰められたストロベリータルトは、まさに芸術品。その華やかさから伝わるのは、溢れる幸福感に、約束された美味しさ。そして間近で見ると、結構大きい。これ、本当に独り占めしても良いんですかい…?

フォークを入れてみると、タルト生地はサクサクでとても軽い。商品名に「Ngàn Lớp(=千層)」とある通り、タルトというよりもパイ生地のようです。

苺はジューシーで心地良い酸味。日本の苺ほどとはいかないものの、甘みも感じられます。

ひんやりとしてなめらかなクリームは、見た目の印象よりもずっと甘さ控えめ。苺のフレッシュな風味を最大限に引き立てています。口の中からすっと消えて、油脂特有の嫌な感じが全く残らないところもポイント。これは…上質なクリーム、じゃな?

このタルト、10口分くらいはあります。長い時間楽しめる。きゃほ〜(嬌声)。

こちらはピーチオレンジティー。見た目が爽やかなことはもちろんのこと、グラスにはオレンジスライスとローズマリーが添えられており、香りも楽しめます。

一口飲むと…確かに加糖はされているのですが、それだけではない、リアルな桃の芳醇な甘さが広がりました。よくあるピーチティーのシロップの味ではありません。

強いて言うなら、ドリンクにタピオカ(蒟蒻みたいな透明のやつ)とゼリーが入っていたのですが、これは要らなかったかもしれない。ケーキとは合わないのと、無駄に腹に溜まってしまうという点がイマイチかな。

ムースケーキをお持ち帰り&実食

さて、この翌日にホームパーティーにお呼ばれする予定があったため、先述のムースケーキのギフトセットを帰り際に購入しました。ホームパーティー、ベトナムに来てから始めて触れた文化である。

あっ、ギフトセットにはろうそくとスプーンが付いてきます。リクエストすればバースデーカード?に名前を書いてもらえる模様。

保存できるのは「冷蔵庫で24時間、常温だと1時間のみ」とのことであるため、可能であれば当日に受け取る方が良いのですが、どうしても時間が取れなかったのでこのタイミングで持ち帰り。必要であれば保冷剤も付けてくれます。

そして、カップの蓋を開封したものがコチラ。いやあ、美しい。

1日経っても瑞々しいままのトッピング。輝きは色褪せない。

まず私がいただいたのはブルーベリー。トッピングされているのはフレッシュブルーベリーかな?冷凍品には見えません。それに、ブルーベリームースと、ココア味のスポンジという組み合わせ。映える色のコンビネーションです。

しっかり冷蔵庫で冷やしたこともあり、ムースはなめらかながらもしっかり固め食感。そして、「LESS SUGAR」に違わず甘さは控えめです。かと言って味がぼんやりしていることは無く、ブルーベリーの酸味に負けないだけのインパクトはある。

ピンクグレープフルーツのムースケーキ。白とピンクから成る3層構造が美しい。お花さんまで乗っていますよ。

こちらは…ブルーベリーにも増して甘さ控えめ。どちらかと言うと、グレープフルーツ特有の酸味・苦味を重視した一品です。誤解のなきよう言うと、これもまた美味です。

なお、他のフレーバーも、参加者からの評判は上々でした。

「甘さ控えめなど邪道!甘いものを食べたくてスイーツを食べているのだから、甘さに全振りしてほしい」という人からしたら物足りないかもしれませんが、フレーバーごとに甘さの調整は違っていそうなので、9種類の中からきっとお気に入りが見つかる…ハズ。

まとめ&店舗情報

ホーチミン市内に複数店舗を展開するデザートショップ「The 350F」のフーニャン区・Hoa Phượng通り店をご紹介しました。洗練された空間で、見た目美しいこだわりのデザートとドリンクを楽しめる素晴らしいお店でしたね。

甘さ控えめ」というコンセプトは、最後まで美味しくいただける嬉しいポイント。フルーツをふんだんに使ったタルトや、種類豊富なドリンクは、何度訪れても新しい発見がありそうです。ムースケーキはお土産にもおすすめ。

大人だからこそ、自らに無条件の幸せを課すしたって良いのです。時には、日常にとっておきの甘い魔法をかけてあげましょう(何を云っているんだ)。

お店の名前 The 350F Hoa Phượng
住   所 07-09 Đ. Hoa Phượng, Phường 2, Phú Nhuận, Hồ Chí Minh
営 業 時 間 09:00 〜 22:00
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