提灯の灯りに誘われて、今夜は日本のB級グルメ天国へ*TAMAGO OMURICE@ザーディン街区

日本料理

ベトナムで生活していると、時折無性に恋しくなる日本の洋食。オムライスに、ハンバーグに…考えただけでホームシックになってしまいそうです。

しかしながら、留まることを知らないホーチミン市の日本食シーン。これまで定番だった寿司・ラーメンなどに続き、日本の洋食をも楽しめるお店がどんどん増えてきています。

今回ご紹介する「TAMAGO OMURICE」もそのひとつ。日本の横丁に迷い込んだかのような空間で、店名にあるオムライスはもちろん、ラーメンから居酒屋メニューまで取り扱う良きお店でした。

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「TAMAGO OMURICE」の場所・外観

やって来ました、ホーチミン市の主要幹線道路の一つ、ディエンビエンフー (Điện Biên Phủ) 通り

「Landmark 81」を望むことからも分かるように、旧ビンタイン区・ソヴィエトゲティン (Xô Viết Nghệ Tĩnh) 通りとの交差点近くです。現在の住所は、ザーディン (Gia Định) 街区

交通量の多い賑やかな通りに突如として現れる日本の横丁のような佇まい。赤と黄色の大きな看板と、ずらりと並んだ提灯が目立つ、こちらのお店が「TAMAGO OMURICE」です。

店名が躍る看板は、「O」の部分が卵を模していてとってもキュート。

ちなみに場所は、メルセデス・ベンツのお隣。Grabなどで訪れる際は、ここを目印にどうぞ。

店頭にはラーメン屋台を模したスペースがあり、楽しい。

余談ですが、最近のホーチミン市、ガチのラーメン屋台が乱立しています。しかも、日本の飲食店で修行したというベトナム人店主が切り盛りしていることが多く、侮れない。

「TAMAGO OMURICE」の内装・雰囲気

お店の前や脇の路地にテーブルが並べられた路面席は、周囲の活気を最も感じられるエリア。ベトナムのローカル感と日本の屋台の賑わいが融合した、ユニークな空間です。夜風に吹かれながら、行き交う人々やバイクの喧騒をBGMに食事を楽しんでみては。

木目調の壁が印象的な階段を上がった2階には、落ち着いた雰囲気の屋内席が。というか、このお店、今年の3月にオープンしたばかりなのに年季がものすごい。まあ、もともとあったビアホイをそのまま居抜きしたからなんですけどね。その雰囲気はまさに、赤提灯輝く飲み屋のそれ。

最上階は、開放感あふれる屋外のテラス席。コテコテの提灯も良い味を出していて、ムードは満点。

カウンター席もあるので、夜景を眺めながら一人で…というのも乙ですね。

それにしても、思った以上の賑わいです。何も考えず、18時半頃に一人で訪れたのですが、ホントにたまたまカウンター席が1つだけ空いておりました…。

「TAMAGO OMURICE」のメニュー一例

注文はモバイルオーダーで行います。

まずは看板メニューのオムライス。「ハンバーグオムライス」「オムカツカレー」などに加えて、「うなぎオムライス」「とびこオムライス」など他ではなかなか見られない創作オムライスが揃っています。

「今日はオムライスの気分じゃないかも…」という方も大丈夫。「担々麺」や「牛肉ラーメン」、「カレーラーメン」など、麺類がやけに豊富です。

その他、「牛丼」などのご飯ものや、「唐揚げ」「アジフライ」「揚げ餃子」などのおつまみメニューもばっちり。居酒屋利用にも向いていそうなお店です。

あと…周囲を見ると、オムライスよりも牛カツを食べているお客さんの方が多かったです。ご丁寧に、自分好みの焼き加減に仕上げられるよう、七輪まで付いてくる本格仕様。えーと、オムライス屋…ですよね?(自信喪失)

実食。想像以上の満足感

前菜に「Salad Katsuo(カツオのサラダ)」、50,000ドン

シャキシャキのレタスやトマトの上に、これでもかというほどたっぷりの鰹節。サラダに鰹節、とくればポン酢ベースのドレッシングなんかが合いそうですが、かかっているのはフレンチドレッシング。

合わんだろ…と思いながら口にすると…あらン、クリーミーなドレッシングと鰹節の旨味が野菜によく絡み、意外にも良い感じの箸休めでした。君たち、実は結構相性良かったんだね。

そして真打ち「Hambagu Omurice(ハンバーグオムライス)」が登場。価格は135,000ドンと、とってもリーズナブルです。これがタオディエンなら、あと+10万ドンくらいしそう。

見なさいな、この圧巻のビジュアル。こんがりと焼き目のついたチーズがとろける肉厚のハンバーグと、見るからにふわとろの黄金色のオムレツ。

まずはオムライス。期待を裏切らない、絶妙な半熟とろとろ加減です。デミグラスソースはさらりとしたテクスチャながらもコクと程よい酸味が感じられるもの。

何が嬉しいって、中のライスが、ちゃんとケチャップライスなところ。ベトナムでこれまで食べたオムライス、何故かライスがチャーハンだったりしたのですよね。おそらく香港の「滑蛋飯(チャーハンに、半熟気味に仕上げたオムレツをトッピングしたもの)」と混同しているのかもしれないが…。

ハンバーグにスプーンを差し込んだところ、断面から肉汁がじゅわ〜っ…とはならなかったので、おそらく既製品かな。

お肉がぎっしり詰まった粗挽きタイプで、食べ応え抜群。デミグラスソースと香ばしいチーズが、満足感をさらに高めてくれます。

こってりとした洋食の合間にいただく、えのきとネギのシンプルな味噌汁が、良い仕事をしてくれるのです。

想像以上のボリュームと美味しさ、そしてコスパの良さに大満足でございやした。日本人にはまだまだ知られていない穴場日本食店、ぜひ一度訪れてみて、周りに自慢しちゃおう。

「TAMAGO OMURICE」の店舗情報

お店の名前 TAMAGO OMURICE
住   所 331 Điện Biên Phủ, Gia Đình, Hồ Chí Minh
営 業 時 間 17:00 〜 22:30
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