ベトナムで圧倒的シェアを誇る電子決済アプリ「MoMo(モモ)」。2024年10月に以下の記事を書きました。
10月頃よりMoMoの利用時、しきりに生体認証を求められるようになったのですが、外国人の持つパスポートやレジデンスカードでは対応が出来ません。諸々の問い合わせをした結果、以下の結論に至りました。
- パスポートを使ったアカウント認証(本人確認)が2024年9月6日以降、不可能になった模様
- 上記に伴い、外国人がMoMoに新規登録することも不可能?
- 以前からMoMoを使用している外国人(パスポートで認証済)は、ひとまず継続して利用が可能
そして時は経ち2024年12月。アプリ内で以下のような表示がされるようになりました。
どうやら上述の生体認証を完了させない場合、2025年1月1日からいかなる取引も出来ないようになるとのこと。しかし、先述の通り外国人は対応が出来ません。
背景にあるのは、今年7月にベトナム国家銀行(中央銀行)より発出された「通達第17号」。
「1,000万ドン以上のオンライン送金に顔認証が必須」というルールは7月より既に施行されていますが、それに加え2025年1月1日より、資金移動を伴う銀行取引そのものを実施するために事前の生体認証が必須となります。このために在住者の皆さんも、銀行へ行って顔認証登録や最新のIDカード類を提出したはず。
何にせよ、今度こそMoMoが使えなくなっては困る。取りあえず足掻いてみようと、再びサポートセンターに問い合わせることに。
まずは以前のようにメールで問い合わせたところ、「今年の11月からチャットでしかサポート受け付けなくなったんだよね!じゃっ!」というドチャクソ塩対応。しかし、こんなことで心を折られる訳にはいかない…。
ということで、チャットの有人サポートに連絡。Google翻訳を介しつつのやり取りなので、ベトナム語が出来る方から見たらツッコミどころ満載だと思いますが見逃してください。
MoMoの利用に生体認証が必要ですが、私は外国人で市民ID(CCCD)を持っていません。10月にこの件を問い合わせたところ、「通知はスキップしてこれまで通り取引を続けてください」という旨の回答をいただきました。1月1日以降もMoMoを引き続き使用するため、認証を完了するにはどうすればよいですか?
はい、MoMoは現在、CCCDを持たない外国人のお客様の生体認証をサポートしていません。アプリ上のこの通知を無視して、通常の取引を続行いただくことが可能です。
えーと、でも1月1日以降に取引を行うためには生体認証が必須なんですよね?それとも、生体認証無しで引き続きMoMoが使えるのでしょうか?
はい、ウォレットが以前に正常に認証されている場合は、通常のサービスを引き続きご利用いただけます。ただし、今後生体認証が必要となるサービスをご利用になることはできません。
うーん、煮え切らない回答だな!一応、周りのベトナム人にも聞いてみたのですが、とりあえずは以下の通り解釈出来そう…です。
- 2024年7月よりも前にパスポートでアカウント認証を完了させていた場合は、2025年1月以降も引き続きMoMoを利用することが出来る?←この「?」が重要
- ただし、生体認証(顔認証)が必須となる1,000万ドン以上の送金は、MoMoでは行えなくなる
とは言え、1月になって蓋を開けてみたら「いかなる取引も出来ないようになってしまいました」なんてのも充分あり得る話。
そのときに「出来る言うたやん!!」などとキレ散らかしても遅いので、今出来る対策として12月31日までにMoMoのチャージ分を使い切る、または銀行口座へ送金するなどして、MoMoの残高を0ドンにしておいたほうが良さげです。
何にせよ、その時が来ないとどうなるかは不明瞭であるため、何か進展があればこちらの記事に追記したいと思うよッ!
ちなみに「ZaloPay」に関しては1月を待たずに送金が不可能となってしまいました。送金しようとすると、上記の通り生体認証を求められます。まだ残高が20万ドンくらい残ってるのに…!
ひとまず、サポートに「どうにかなりませんかねえ〜?」と問い合わせています。こちらも進展があれば追記予定。