ビテクスコタワーに「ベトナム版チームラボ」爆誕?*Flyover Starry Sky Art Museum@サイゴン街区

アクティビティ

皆さん、大変です!…いや、言うほど大変では無いのですが(どっちだよ)。

娯楽やお出かけスポットの選択肢がいまいち限られがちなホーチミン市。私自身は日々楽しく生活しています(しているつもりです)が、旅行者や在住者の中には「やることが無い…!」とお悩みの方もいるのでは。

そんな折、2025年10月に、ホーチミン市のランドマークのひとつ「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」内に新スポットがオープン。光と鏡が織りなす幻想的な没入型アート空間「Flyover Starry Sky Art Museum」とのことですが…それ、どこのチームラボですか?

そんなこんなで出来立てほやほやの新名所「Flyover Starry Sky Art Museum」。正直、ググっても全く情報が出てこないので謎が多い施設ではありますが…とにかく、館内の詳細から気になる料金、アクセス方法、そして「映える」写真を撮るためのテクニックまで、余す所なくレポートしちゃうわよッ!

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「Flyover Starry Sky Art Museum」の概要

まず、「Flyover Starry Sky Art Museum」の概要から。先述の通り、「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」内に2025年10月3日に正式オープンした施設であり、アートと最新テクノロジーを融合させた「光の体験型ミュージアム」を謳います。

紹介によると、「Jellyfish Room(クラゲの部屋)」や「Galaxy Corridor(銀河の回廊)」、「Dreamy Garden(夢見る庭園)」など、テーマの異なる複数の部屋で構成されており、訪れる人を幻想的な光の世界へと誘うそうな。

また、「時間無制限」であることもアピールされています。時間を一切気にすることなく、心ゆくまでアートに浸り、納得がいくまで写真を撮り続けることができるのがメリット。

で、こちらのミュージアム、施設名の通り「FLYOVER」とやらが手掛けているようですが…情報がありませぬ。

で、掘り下げていくと「HANLICHEN」なる会社が関わっているようで、どうも中国国内で同コンセプトの施設を運営している模様。中国発のミュージアムということかしらね。

あと、ハノイにも「HLC Starry Sky Art Museum」という、こちらにクリソツな施設があるので、何らかの関係はありそう。

「Flyover Starry Sky Art Museum」へのアクセス

と、いうことで「ビテクスコ・フィナンシャルタワー」にやって来ました。ランドマーク81の開業までサイゴンの象徴であり続けた高層ビル。「ベトナムの渋谷」とも称しても過言ではない超絶一等地に位置します。

タワーの地上階(G階)に入ったら、まずはエスカレーターで上階を目指します。目指すは「Level 4」。日本でいうところの「5階」にあたります。

「Flyover Starry Sky Art Museum」は、あの(皆様ご存知)有名な展望台「サイゴンスカイデッキ」のチケット売り場&入口と同じフロアにあります。「SAIGON SKYDECK」の青い看板が目印。

奥に進むと、スカイデッキのチケットカウンターとは別に、今回のお目当てである「Flyover Starry Sky Art Museum」の看板と、白を基調とした受付カウンターが見えてきます。

「Flyover Starry Sky Art Museum」の入場料

と、いうことで受付カウンターでチケットを購入。気になるお値段ですが、私が行った2025年10月時点では、オープン記念プロモーションが開催されていました。

  • 通常価格:290,000ドン(子ども:180,000ドン)
  • オープン記念価格:180,000ドン

看板には「公式TikTokをフォロー&投稿すると割引」といった内容が書かれていましたが、特に何も見せる必要もなく、全員がオープン記念価格(Flat Price)の 180,000ドンで入場できていました。

このプロモーションがいつまで続くかは分かりませんので、お得に楽しみたい方は早めに訪れるのが吉ですぜ。

ちなみに私はWebで事前にチケットを購入しておきましたが…予約制の施設でもないので、フツーにカウンターでチケットを購入すれば大丈夫です。

チケットを購入すると、館内マップが載ったパンフレットがもらえます。

「Flyover Starry Sky Art Museum」の内容

マップによると、館内は「JJinghua Palace」「Breathing Forest」「Moon Pavilion」「Abyss」「Triangle Kaleidoscope」「Jellyfish Pavilion」「Starry sky Pavilion」「Lamp strip room」「Van Gogh Flower Sea」という、テーマの異なるブースに分かれている模様。

① JJinghua Palace

最初に入ったのは「JJinghua Palace」。

部屋に入った瞬間、目に飛び込んでくるのは、天井から床まで無数に垂れ下がる、水滴や光のビーズのような無数の筋。さらに、この部屋は床も天井も壁も、すべてが鏡張りになっています。

…チームラボの「Wander through the Crystal World」やん、これ。

ちなみに、これに限らずブースはチームラボと比べると小さいです。訪れたのは土曜の11時頃でしたが、幸い混雑しておらず、ブース内で自分一人になれるタイミングも多々ありましたので、撮影は捗りました。

② Breathing Forest

お次は「Breathing Forest(呼吸する森)」。ここも、先ほどと同じく全面鏡張りの無限空間です。

天井から吊り下げられているのは、丸みを帯びた可愛らしいベル型のランプシェード。「呼吸する森」の名の通り、この部屋の無数のランプはすべてが連動し、まるで森全体が呼吸をしているかのように、ゆっくりと色を一斉に変えていきます。

手を伸ばしてランプに触れると…そのランプが部屋全体の光とは個別に反応。細やかに色を変えながら、一定時間チカチカと点滅します。

…「呼応するランプの森」やがな。あちらのように複雑に色を変えることはないのですが。

まあ、鑑賞者のアクション(触れる)によって作品がインタラクティブ(双方向)に変化するギミックであることには違いありません。

③ Moon Pavilion

3番目は少し趣向の異なるブース「Moon Pavilion(月の間)」。壁一面に設置された巨大な満月を模したライトが印象的な小部屋です。というか、それしかありません。

このブースの目的はシンプル。ズバリ「影絵(シルエット)撮影」。燃えるようなオレンジ色の満月を背景にして立つと、人物が影絵のようになり、お手軽に映え写真を撮ることができます。

カップルやお友達同士でポーズを工夫して、素敵なシルエット写真を狙うためのフォトスポットですね。私のようなぼっちには関係のない場所です(血涙)。はい次。

④ Abyss & Triangle Kaleidoscope

「月の間」を抜けると、今度は暗闇の中に巨大な三角形のオブジェが浮かび上がっていました。「Abyss(深淵)」ならびに「Triangle Kaleidoscope(三角の万華鏡)」ブースです。

三角形の内側では、その名の通り、万華鏡(カレイドスコープ)を覗き込んだかのような、サイケデリックでめまぐるしく変化する映像が映し出されています。

幾何学的な模様、花のようなパターン、サイバーなサークル模様などが、鮮やかな色彩と共に次々と現れては消えていきます。そのパターンは非常に多彩。

まばゆい三角形の中に人物が入ると、非常にアーティスティックなポートレートを撮ることができます。あとはそうだな、動画を回しながら、三角形の中でゆっくりウォーキングしてもらうのも良いかと。

⑤ Jellyfish Pavilion

続いては、公式紹介でもフィーチャーされていた「Jellyfish Pavilion(クラゲの間)」です。…というか、公式で紹介されていた、これ以外の「Galaxy Corridor(銀河の回廊)」やら「Dreamy Garden(夢見る庭園)」が尽く無いのだが。

ここも全面が鏡張りとなった無限空間。そして、その空間を埋め尽くしているのは、無数の光るクラゲたち。

天井から吊り下げられたオブジェは、光ファイバーでクラゲの触手や傘の部分が表現されています。赤、青、緑、紫…と色とりどりのクラゲたちが空間全体で輝きます。ここはクラゲの銀河か、はたまた光るプランクトンで満たされた深海か。

カラフルな玉ボケを狙って、美しい写真を撮りましょう。

⑥ Starry sky Pavilion

次に現れたのは、「Starry sky Pavilion(星空の間)」。

ここもまた床・壁・天井が鏡張りの無限空間。鏡張りの部屋率、高し。その空間に広がっているのは満天の星空。

天井から吊り下げられているのは、クリスタルのような形をした無数の光の粒です。これらの光が鏡に無限に反射し、自分が宇宙空間の星屑の中に立っているかのような錯覚を覚える…ということなのでしょう。

部屋全体が深いブルーに包まれたり、鮮やかなグリーン一色に染まったりと、幻想的な雰囲気を醸し出します。

⑦ Lamp strip room

これまでの鏡の部屋は、上から吊り下げられたオブジェが特徴でしたが、お次の「Lamp strip room(光の筋の部屋)」は異なるアプローチ。

ここも全面鏡張りなのは同じですが、空間を構成しているのは無数の直線的な光のストリップ。

床、壁、天井から縦横無尽に走る青い光の線が、三次元的なグリッドを形成。サイバーで未来的な空間を生み出していました。これまでの自然(森、クラゲ、星空)をモチーフにした部屋とは打って変わって、途端に無機質な雰囲気になったぞ。

⑧ Van Gogh Flower Sea

数々の光の部屋を抜け、最後のブース「Van Gogh Flower Sea(ゴッホの花の海)」にたどり着きました。これまでの暗闇の中の光とは一転、オレンジ一色の明るい部屋です。

ゴッホの代表作「ひまわり」をモチーフにしており、部屋全体がヒマワリの造花で埋め尽くされています。ゴッホ要素ある?

ブーケを手に持ったり、ヒマワリ畑に埋もれるように座ったりして、情熱的なヒマワリの世界に飛び込んだような写真を撮影してみて!(やけくそ)

お帰りはあちらからです。光と鏡が織りなすアートの旅は、これにて終了。

帰り際、カウンターでキーホルダー貰っちゃった。うれちい。

写真撮影におすすめの機材

映え写真を撮りたい皆さんにアドバイス。施設内は暗く、カメラにとっては実に意地悪な環境なので、なるべく明るいレンズが欲しいですね。ライトが移り変わったり映像が動く関係上、ある程度シャッタースピードも稼ぎたい(1/80秒くらい?)。

また、先述の通り各ブースは案外狭いため、ダイナミックに撮影するためには超広角レンズが望ましいですが、ポートレート撮影をする場合は標準域もカバーしたいところ。

ということで、低照度(高感度)に強いカメラに、35mm換算で16-35mm F2.8といった明るい超広角ズームレンズを組み合わせるのが最適解ではなかろうか。私はそんな良いレンズは持っていないので、18mm F2.8単焦点で臨みましたが。コンデジも持っていったのですが暗すぎて使い物にならず。

まあ、一番簡単なのは超広角カメラを備えたスマホを使うことですかね。スマホなら1台で超広角から標準域までカバーできますし。それも「超広角カメラに力を入れた(=センサーサイズが大きくてAF付き)ハイエンドスマホ」、例えば「VIVO X200 Ultra」「Xperia 1Ⅶ」「Nubia Z70 Ultra」なんかが望ましいです(いちいちニッチすぎる)。

まとめ&施設情報

今回は、ビテクスコタワーに新しくオープンした「Flyover Starry Sky Art Museum」をご紹介しました。

本家日本のチームラボのように、部屋同士がボーダレスに繋がっていたり、床の高低差があったり、水の流れがあったり…といった超巨大で複雑な仕掛けこそありませんでしたが、「光と鏡を使った無限空間」や「鑑賞者のアクションに反応するインタラクティブ性」といった核となる体験はありました。オープン記念とはいえ180,000ドンというのは圧倒的なコストパフォーマンス。

写真好きはもちろん、デートスポットや家族でのお出かけ先としてなど、色んな人におすすめできそうな新名所です。在住者もこれから旅行で来る方も、この幻想的な光の世界に迷い込んでみてはいかがかな(誰だよ)?ほな、また。

お店の名前 Flyover Starry Sky Art Museum
住   所 Lầu 4, Bitexco Financial Tower, 2 Hải Triều, Sài Gòn, Hồ Chí Minh
営 業 時 間 09:30 〜 21:30
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