ブンタウならではの、シャコ乗せフーティウを味わおう*Hủ Tiếu Dĩa Thuận Phúc@ブンタウ

ブンタウ

ベトナム南部。ホーチミン市から車やバス、高速船で約2時間ほどの距離にあるビーチリゾート「ブンタウ (Vũng Tàu)」。

ブンタウ名物と言えば、「Bánh bông lan trứng muối(塩漬け卵黄のケーキ)」 やベトナム風たこ焼きとも称される「Bánh khọt(バインコット)」など、著名なローカルフードがいくつか存在しますが、新鮮な海鮮を使った麺調理も人気。

特に私がお勧めしたいのは、ベトナム南部で食べられることの多い麺料理「フーティウ (Hủ Tiếu)」。米やタピオカ粉を使用した「コシ」のある麺が特徴です。

中でも、それにイカやシャコなどのシーフードを贅沢にトッピングされたものはマストトライですぞ(誰?)。イカのフーティウ(=「Hủ Tiếu Mực」)は、まあホーチミン市でも目にする機会があるのですが、新鮮なシャコを使ったベトナム麺を楽しめるのはブンタウならでは!

本記事では、ブンタウ中心部に位置する麺料理レストラン「Hủ Tiếu Dĩa Thuận Phúc」をご紹介します。

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「Hủ Tiếu Dĩa Thuận Phúc」の場所・店内

バックビーチとフロントビーチとを結ぶ、ホアンホアタム (Hoàng Hoa Thám) 通りにやって来ました。人気ローカルレストランがずらりと並び、週末ともなるとどのお店も大混雑。お店への駐輪のためスピードを緩める車やバイクが交通の流れを止め、プチ渋滞が起こることもしばしば。

こちらが「Hủ Tiếu Dĩa Thuận Phúc」。ベトナムにおける3連休の中日だったこともあって、大変賑わっています。

ただ、こちらのお店に限らず、人気のレストランは座席数が多く、また麺料理であれば提供が早い上に食べ終わったらさっと出ていく客が殆どのため、回転は早いです。一見満席に見えても座れる席はあるはずなので、臆せずに入店しましょう。

店内は見た目よりも広く客席の数は十分にありました。一人での訪問でしたが、4人席を使わせてもらえましたよ。床にゴミが散乱しているのが気になりますが、おそらく後でまとめて掃除するのでしょう。テーブル自体は綺麗に清掃されていました。

こちらの「Thuận Phúc」、ブンタウ内でジャンルが異なる複数のレストランを運営しているようです。それもあってか、オペレーションは最適化されているようで、どの店員さんもテキパキと動いていたのが好印象でしたよ。

「Hủ Tiếu Dĩa Thuận Phúc」のメニュー

Hủ Tiếu Dĩa Thuận Phúc」のメニューはこちら。上述の「フーティウ (Hủ Tiếu)」に加え、つるつるもちもちタピオカうどん「バインカン  (Bánh Canh)」を扱います。

フーティウに関しては、汁あり麺の「Nước(ヌオック)」と、汁無し麺の「Khô(コー)」が選択可能です。

なお、メニューはベトナム語のみですが、英語をお話しになる店員さんも居ましたよ。スラッと長身の若いお兄さんでした。

実食。シャコの魅力にしびれる

注文した「Hủ Tiếu Tôm Tích – Mực(シャコとイカのフーティウ)」の「Khô(汁無し)」がやって来ました。価格は75,000ドン

Tôm Tích」はシャコのことを指します。お店によっては「Tôm Tít」とも表記される他、「Bề Bề」という名称を店名に掲げているお店も多いですが、いずれも「シャコ」の意味。品種などの差があるわけではなく、単位に地域によって呼び名が違うだけのようです。

シャコを使った麺料理、ホーチミン市ではあまり見る機会がありません。他の地域には出回りにくい事情があるのだろうか。シャコは鮮度落ちが早いとのことなので、品質を維持したまま輸送・保管するにはコストがかかるのかな。

ちなみに、卓上にはずらりと調味料が並び、味変も自由自在。チリソース・ベトナム醤油・塩胡椒・生姜ヌクマム(魚醤)・サテ(ベトナムラー油)・ライム・唐辛子、など。

店員さんから「これ使ってね!」とお勧めされたのが、こちらのシーフード用ソース。ヌクマムと唐辛子がベースのソースであり、ラベルを見る限りお店オリジナルという拘りっぷり。

何にせよ、まずはフーティウ麺から。食べる前にスープを少しかけると麺をほぐしやすいです。

汁無しフーティウは麺自体に味がついています。醤油やオイスターソースを使った、甘じょっぱい味付け。まるで焼きそばのような味わいで、絶対にみんな好きなハズ。

見た目はエビ、味はカニ、と称されることもあるシャコ。エビと比べると淡泊な味ですが、噛むほどにジュワッと水分が溢れ出し、独特の旨味が口に広がります。

多くの人を夢中にさせるエビが「カリスマ」であるなら、シャコはまさに「いぶし銀」。分かる人には分かる、大人の魅力です。

イカがプリップリで新鮮であることは言うに及ばず。ホーチミン市で食べられるものとは有り難みが違います。まるでまだ生きているかのように、噛みしめるたび強いフィードバックを感じる。

別添えのレタスを散らして、サラダ麺風にすることも可能。というか、こんな量のレタス使い切れない。

そして、この透明感のある美しく澄んだスープよ。味蕾に「スッ」と染み渡る旨味…これは良いものだ。

安価な麺料理だとスープにMSG(うま味調味料)が使われることも多いですが、さすがにこの価格帯だとそのようなことはありません。もちろんMSGを否定しているわけでは無いのですが、食材から取った出汁から得られる旨味だけのほうがやはり繊細。

シーフードには柑橘の酸味が合う。きゅっ、と味が締まります。

あっという間に完食。ごちそうさまでした。ブンタウを訪れた際は、朝食、または早めの昼食の選択の一つとして、ぜひお試しください。

「Hủ Tiếu Dĩa Thuận Phúc」の店舗情報

お店の名前 Hủ tiếu dĩa – Hủ Tiếu Khô Hải Sản Thuận Phúc
住   所 73 Đ. Hoàng Hoa Thám, Phường Thắng Tam, Vũng Tàu, Bà Rịa – Vũng Tàu
営 業 時 間 06:00 〜 21:00
公式サイト Facebook

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