ハワイの伝統的な料理「Poke(ポキ / ポケ)」。もともとは地元で獲れた魚介類、海藻、調味料などをシンプルに混ぜ合わせたものでした。長い歴史の中で、様々な食材や味付けが加わり、現代では多様なバリエーションが存在します。
そのヘルシーなイメージや飽きのこないカスタマイズ性、見た目の美しさから人気を博している「ポキ」。ここ、ベトナム・ホーチミン市にもいくつかの専門店が存在します。
本記事では、2024年12月にオープンしたばかり、ビンタイン区のポキ専門店「BLUPOKE」をご紹介します。
「BLUPOKE」の場所

やって来たのは、ビンタイン区の、ホーチミンメトロ1号線・ヴァンタイン公園駅 (Ga Công viên Văn Thánh) 。今回ご紹介するお店は駅の直ぐ側です。

都市鉄道の駅前という一等地ながら、下町感溢れる趣ある路地を進むと…?

すぐに到着。こちらが「BLUPOKE」です。開放的な全面ガラス窓と、青いタイル張りの外壁が良く映える外観。

こちら、集合住宅の1階に入居しているのですが、注目すべきは建物の外壁全体までもが鮮やかなブルーに塗られていること。
これ、「BLUPOKE」のオープン前から壁が青かったのか、それともオープンに合わせて青く塗ったのか、どちらなのだろうか…。もし前者だったとしたら、「店のコンセプトにぴったりな良い物件見つけた!」とオーナーも歓喜したことでしょう。
「BLUPOKE」の内装

店内もまた、外壁と同じく青いタイルがあしらわれています。木目を基調としたテーブルが明るさを加えてくれる、癒しのカフェスタイル空間。

爽やかで清潔感のある、ペールブルーのタイル。先ほどの青いタイルと合わせて、異なるトーンの青を組み合わせた、遊び心ある内装ですね。青色の濃淡が絶妙に組み合わされ、奥行きと立体感を生み出しています。

さらに注目すべきは、店内のインテリアまでもが「青」で統一されていること。まるでアートギャラリーのような、美意識を感じさせる内装です。青色好きにはたまらない!?

こういった小物類も、よく集めたものだと感心してしまいます。「instax」は最新のチェキカメラだから良いとしても、昔のカメラは見つけるのも大変だったでしょうに。それにしても、一昔前のコンデジってこんなにカラーバリエーションが豊富だったんですね。

調理家電までもが、淡いブルー。これ、自宅に欲しいな…。

さらに驚いたのが、こちらの仏壇。仏具やお花までもが青色で統一されているのです。信仰の心とインテリアコンセプトを両立させる、そんなオーナーさんの拘りが垣間見えました。

そんな、青で統一された「BLUPOKE」の店内。まるで、カリフォルニアの青空を思わせるような爽やかな雰囲気が漂っています。
「BLUPOKE」のメニュー&注文方法
カリフォルニアと言えば(強引な展開)、こちらのお店で食べられるポキは「LAスタイル」。
LAスタイルのポキは、ハワイの伝統的なポキをベースにしながらも、ロサンゼルスならではの多様な食文化の影響を受けています。その特徴は、自分の好みに合わせて具材、ソース、トッピングを自由に選べるカスタマイズ性の高さにあります。

【ステップ1:ベースを選択する】
酢飯、ブラウンライス、グリーンサラダ、そうめん、ハーフ&ハーフから選択可能。そうめんがあるのは珍しいですね。酢飯を選択して丼みたいにするのも良し、ブラウンライスやサラダを選んでヘルシーに仕上げるのも良し。基本価格はいずれも79,000ドンです。
【ステップ2:具材を選択する】
カニカマ、中華わかめ、きゅうり、玉ねぎ、枝豆、アボカド、コーン。何種類選択しても無料のようなので、こだわりがなければ全種類を注文しても良いかと思います。
【ステップ3:メインを選択する】
サーモン、まぐろ、スパイシーまぐろ、海老、豆腐、煮卵。海鮮盛り盛りの海鮮丼にしても良し、ベジタリアンポキ丼にしても良しです。

【ステップ4:ソースを選択する】
甘口醤油、辛口醤油、スパイシーマヨネーズ、ポン酢、コチュジャン。さっぱり味から、こってり味まで。
【ステップ5:トッピングを選択する】
ネギ、パクチー、とびっこ、マンゴー、ガリ、ふりかけ、フライドガーリック、フライドオニオン、わさび、パプリカ。これもまた、何種類注文しても無料である模様。
とまあ、システムを紐解けばシンプルなのですが、こういったカスタマイズが自由な料理って、慣れていないと「ワァ」「ワッ…」とちいかわみたいな反応になりがち。


こちらのお店、GrabFoodやShopeeFoodなどのデリバリーを主戦場にしていると思うのですが、Grabを見たところ「Signature Poke」として予めベースやメインを組み合わせたメニューたちがありました。と、いうことで上記の画面を指して「これください」と注文。

なお、飲み物は自分で取るスタイル。
実食。見た目美しくヘルシー

ボトルウォーター、11,000ドン。氷も出してくれました。

「Spicy Salmon Poke」109,000ドン。かわいいペールブルーのお盆に乗せて提供されます。すっごく良い感じのポキボウルに仕上げてくれました。オレンジ・赤・緑のコントラストが食欲をそそる…。

特にリクエストはしませんでしたが、全部盛り!ベースの酢飯に中々たどり着けない(褒め言葉)。酢飯とグリーンサラダのハーフ&ハーフでしたが、これだけでもお腹いっぱいになりました。

弾力がありつつもねっとりとした舌触りのサーモン。ソースはスパイシーマヨのようですね。酢飯はまだ少し温かく、酸味はほんのりとある程度。
日本食レストランではないので、酢飯のクオリティはどんなもんかなー、と考えていたのですが杞憂でしたね。べちゃべちゃでも硬くもない、海鮮丼の酢飯としては全く問題ないレベルでした。

きゅうりの輪切りが入っていたのですが…これ、ベトナムのきゅうりにしては小さくないですか?極薄スライスされているからだと思うのですが、日本のきゅうりみたいで食べやすい。

ぷちぷちとした食感が楽しいとびっこ、ポリポリと小気味良い枝豆とコーン、コリコリの中華わかめ、クリーミーなアボカド、カリカリ・サクサクのフライドガーリック&フライドオニオン、と全く飽きが来ません。これは良い。

ボリューミーながらヘルシーで、身体が喜んでいる感じがする…。ジャンクフードでお腹いっぱいになるのとは訳が違うよ!さっぱりした味のほうが好きなので、次はポン酢ソースを試してみたいところ。
まとめ&「BLUPOKE」の店舗情報

ビンタイン区のポキボウル専門店「BLUPOKE」を紹介しました。
フードデリバリーのシッパーはちょくちょく訪れていたのですが、店内で飲食していたのは私だけ。せっかく可愛らしく装飾されたお店なのに、デリバリーで済ませるのは勿体ない!
ただまあ、店内で食べる場合も使い捨ての容器とカトラリーで提供されたため、お店的にはデリバリー前提なのかな。土曜昼間にも関わらず女性の店員さん(オーナー?)がワンオペで回していたので、洗い物を増やしたくないのかもしれないね。
何にせよ機会があれば、メトロ乗車がてら店舗まで食べに行ってみてください。店舗で注文する方が、デリバリーよりもかなり安くなりますよ。