ベトナム・ホーチミン市6区。
5区と連なり巨大な中華街(チョロン)を形成していますが、日本人の観光地としてもお馴染みの5区と比べると、有名なお寺やレストランがある訳でも無くかなりディープなエリア。言わばホーチミン市の深部と言えましょう。
そんな6区ですが、5月に新しく居酒屋スタイルの日本食レストランがオープンしました。ちょっと…気になりますよね?
本記事ではホーチミン市6区の日本食レストラン「NEKO IZAKAYA & BAR」を紹介します。
「NEKO IZAKAYA & BAR」の外観
やって来たのは、6区の比較的中心部を通過するビンティエン (Bình Tiên) 通り。ハードボイルドを予感させるちょっぴり荒んだこの雰囲気…たまんねえな!
潰れたDIEN MAY XANH(家電量販チェーン)の怨念が強すぎる…!日本におけるハローマック跡地みたいなものか。
と、まあそんな環境の中にこちらの「NEKO IZAKAYA & BAR」がオープンしました。看板には「招き猫」とありますね。
絶妙にアホっぽい酔いどれ猫ちゃんがかわいい。ポーズに現場猫(仕事猫)みを感じる。
「NEKO IZAKAYA & BAR」の雰囲気
店内に入ると、2階席に通されました。1階はカウンター席が中心。「生ビール冷えてます」の暖簾、どこで買えるんだろうね。日本食屋向けに什器備品を卸している専門の業者がいるのだろうか…。
テンション高すぎな、「WORK HARD DZÔ HARD」の電飾。「DZÔ(ヨー)」は「モッ、ハイ、バー、ヨー」の乾杯の掛け声でお馴染みですね。
標語風に言うなら「よく働き、よく飲め」みたいな?日本人的に超意訳するとしたら「この一杯のために生きてる」とかかな…。
テラス席もあります。眺めは…一旦置いといて、夜風を感じながら日本食をいただくのも良いですね。
手描きと思わしき「ネコ」の提灯が味わい深い。
「NEKO IZAKAYA & BAR」のメニュー一例
メニューは…「これ日本食?」みたいなのも含めて色々あります。
「鯛焼き」、間違ってはいないけどやっぱりタイ焼きを連想してしまうな…。「焼き鯛」ならまだ良かったのかも。
寿司はロールのみで、握りはありませんがそれで正解な気もします。握りは技術が必要だからね。
店名に「BAR」を冠するだけあって、お酒が充実(「しいたけ」って何ぞ?)。問題は、ソフトドリンクがここに記載されている「Mocktail」しか存在しないことなのですが、ね…。コーラ?セブンアップ?ねえよそんな物!
水はありますが、55,000ドンします。
「NEKO IZAKAYA & BAR」のメニューを実食
注文したものが出揃いました。
飲み物「玄米茶チャチャチャ」59,000ドン。ふざけた名前しやがって…と悪態をつきたいのに、思わず口角が上がってしまいます。
ちなみに味は、玄米茶成分ほぼ0な甘いモクテルです。一応、後味に仄かな苦みはある。
「豆腐わかめサラダ」69,000ドン。盛り盛りですね。
生野菜を一杯食べたいときは日本食屋に行くのが良いと思うんだ…。大体どこにもサラダメニューがあるし、サラダ専門店で食べるよりも安くいっぱい食べられるし。
「ステーキ丼」115,000ドン。メニューに写真が無かったから博打のつもりで注文したけど、結構美味しそうじゃない?
肉は、歯で噛み切れる程度には柔らかい(柔らか加工的なものかもしれないけど)。ただ、そこかしこに付いているスジが硬いかな。とはいえ、この価格なのでとやかく言うのは酷ですわね。
ご飯の方は…え、美味しい!
米の固さは粒感が残っていてちょうど良いし、染み込んだガーリックソースが程よくしょっぱくてご飯が進む。
いやー、中心部から離れた日本食屋だから、丼もののクオリティはあんまり期待してなかったのですが…やるやん(何様?)。
お会計はこちら。あ、VATはメニューの価格に含まれてるけど、それとは別にサービス料が5%かかるのね…。思ったより高く付いてしまった。
まとめ&「NEKO IZAKAYA & BAR」の店舗情報
ホーチミン市6区の「NEKO IZAKAYA & BAR」を紹介しました。
個性たっぷりの日本食レストランなので、皆さんも是非行ってみてください…とは言い難いエリアにあるお店です。私ももう訪れることは無いと思います(用事があれば別だけど)。
まあでもこのブログの目指すところとして、記事を見た人に「いいな、今度ここ行ってみよ」って思ってもらうよりは、「また変なところ行ってる…面白いな、この人」って笑ってほしいのですよね。もちろん「行ってみようかな」と思ってもらえる方が嬉しいのですけど。
ブログで取り上げる場所も、日本人が多く集まるようなエリアを極力避けているのはそういう理由があります。お洒落な場所にお洒落な店があるのは分かりきっているので、それよりは「こんなところにこんな店が!?」と思える場所を探し続けていきたい。