ここ2年ほど、東京では店内を白黒に統一した「モノトーンカフェ」がZ世代に人気…だそうです。
ただでさえ年々流行に着いていけなくなってきた上に海外在住ともなると日本の流行りなんて一周どころか二周くらい遅れてようやく耳に入ってくるわけですが、とにかくまあそういうことらしい。
そんな折、ここホーチミン市でもインテリアをモノトーンに統一したシックなカフェを発見。まさか…ベトナムでもモノトーンスポット流行の兆しがあるというのか。気になったので行ってみました。
本記事では、ホーチミン市・フーニャン区（フーニュアン区）のカフェ「DOME ドームカフェ（The Dome Kaffe）」をご紹介します。
「DOME ドームカフェ」の場所・外観
やって来たのは、フーニャン区・ドアンティディエム (Đoàn Thị Điểm) 通りの路地裏。「DOME ドームカフェ」は賑やかな通りから外れた場所でひっそりと営業しています。
路地の突き当たり、カフェを発見。黒の外壁は夜に溶け込み、白い暖簾とランプ、店内から漏れる光だけが闇の中ぼうっと浮かび上がります。この隠れ家感、もう入店する前からテンションが上がってしまうわね。
日本語で「ドームカフェ」とあることから、日本文化の要素を取り入れているのだろうか…？なんだろう、あえて白黒を選ぶということは「侘び寂び」を意識？
手書きの日本語にキュンとする、駐輪場案内。
「DOME ドームカフェ」の内装
1階
店内に足を踏み入れると広がるのは、まるでバーや老舗喫茶店を思わせる、格調高い空間。
壁・椅子・テーブル・カーテンに至るまで、殆どのインテリアがモノトーンで統一されています。（ちょっとエアコンが映り込んじゃってますが）
卓上に置かれた小物ひとつ取っても安っぽさを感じさせず、高級感の演出に寄与していますね。
花瓶に活けられた花が空間に彩りのアクセントを添えます。もちろん、造花ではなく本物の生花。
この、和紙のようなテクスチャーの素材で包まれたランプも素敵だ。
注文はこちらのカウンターで。「ドームカフェ」であることからか、ドーム状にくり抜かれたような形状をしているのが特徴。
2階
2階にも客席があるので、行ってみましょう。
1階とは打って変わり、「白」の比率を高めた明るい空間が広がります。2つの客席におけるギャップが面白い。
丸い鏡、丸いランプ、丸いドーム状の形をしたカウンター…。店内の至る所に「円形」が取り入れられていることに気が付きました。
昔ながらの和室には禅思想に基づく丸窓（円窓）を使用することが好まれたようですが、果たしてそれを意識しているのかどうだか。
縦書きなのに「ー（伸ばし棒）」を横棒で書いてしまうあるあるが愛おしい。思わず、枕草子にも描かれた「うつくし」という感情を呼び起こさせます。まさか、そこまで計算づくの上であえて間違いを…？いや、無いな。
「DOME ドームカフェ」のメニューを実食
注文したのは、「Signature Matcha」75,000ドンと、「Earl Grey Cake」60,000ドン。その他、日本のモノトーンカフェでも定番らしい「竹炭」系ドリンクもありましたよ。
「Signature Matcha」は塩チーズフォーム・抹茶ラテ・キャラメルソースの3層構造から成る、甘・じょっぱ・苦・香ばしいドリンク。
いつも分からないのですが、こういう何層にも分かれたドリンクを飲むときは、ストローで特定の層に狙いを定め「ちゅっ」と吸う→立て続けに別の層も「ちゅっ」と吸って、口内調味するのが正解なんですかね…。
「Earl Grey Cake」は、写真には写っていませんが塩チーズフォームが添えられています。ケーキは半解凍みたいな状態だったので、既製品かな。
香りにアールグレイ感はあまり無かったけど、フツーに美味しかったですよ。どこかで買えるなら買いたいくらい。
まとめ＆「DOME ドームカフェ」の店舗情報
フーニャン区のカフェ「DOME ドームカフェ」をご紹介しました。
夜22時までと、なかなか遅い時間まで営業をしているので夜カフェも楽しめます。写真を撮るなら明るい日中の方が良いかな、と思いつつ、夜ならではの重厚な雰囲気も楽しんでほしいなーという気持ちもある。
ところで、「DOME ドームカフェ」の向かいにあるこちらのフレグランスショップ。
店名が「HOKO 芳香」、さらに「甘い芳香に浸ってください。」と窓から日本語で語り掛けてきます。これ、絶対「DOME ドームカフェ」と同じオーナーだな…。
