北タイの中心都市・チェンマイから、南東へ約90kmの距離に位置するランパーン県。
在住者やタイフリークでもなければ、多くの旅行者が見落としているであろうエリア。そこでは今なお現役の交通手段として馬車が公道を走る、奇跡的ながらも長閑な日常が残っていたのだった…。
19世紀末から20世紀初頭にかけてチーク材の貿易拠点として栄え、鉄道の開通とともに急速に発展したこの街。
当時の富豪が建てた邸宅や、ラーンナー様式とコロニアル様式が混ざり合った建築群が今なお息づく古都「ランパーン」の楽しみ方を本記事でご紹介します。
ランパーンへのアクセス手段
ランパーンへのアクセスは大きく分けて空路・鉄道・バスの3つ。チェンマイとセットで訪れる人が多いと思いますが、今回は空路でバンコクから直接向かいました。

バンコク・ドンムアン空港からランパーン空港へは、タイ・エアアジアのみが毎日2便の直行便を運行しています(2026年2月時点)。所要時間は約1時間10分。


と、いうわけで到着。乗客は降機後、歩いて直接到着ロビーへと向かいます。ベトナムだと、どんなに小さな空港であってもエプロンとターミナルビル間をバス移動しますが、この辺は国によって違うのだろうか…。

短い距離ですが、傘の貸し出しまであったり。


ランパーン空港は非常にコンパクト。一応、お土産屋があったり、出発エリアにはコーヒーチェーン(BLACK CANYON)があったり。

空港から市街地までは車で10分もかからず、圧倒的な利便性を誇ります。福岡空港かな!?「Grab」も容易に配車できました。

空路以外の手段として挙げられるのが鉄道。バンコクからの夜行列車だけでなく、チェンマイからの短距離移動(約2時間〜2時間半)でも利用可能です。

1916年に開業したナコーンランパーン駅の駅舎は、鉄道を利用せずとも見どころのひとつ。重厚なアーチと2階の繊細な木造装飾が特徴的で、ラーンナー様式と西洋建築が融合しています。
チェンマイ等の近隣都市からランパーンを訪れる場合は、鉄道のほかにバスやミニバン(ロットゥー)も一般的。約1時間半、100バーツ前後でアクセスできるそう(※未確認です)。
ランパーンの移動手段

ランパーン市内にはソンテウ(乗り合いタクシー)も走っている…のですが、旅行者としては配車アプリの「Grab」や「Bolt」が確実な手段となります。


空港・ホテル間の移動や郊外への移動は車を、荷物が無く近場の移動であればバイクタクシーを利用しても良いかと。
ランパーンの見どころ
ワット・プラタート・ランパーン・ルアン

中心部から15kmほど離れた場所に位置する、15世紀後半に建立されたラーンナー建築の寺院。巨大なレンガ造りの城壁に囲まれており、かつては要塞の役割も担っていました。

壁がなく、柱だけで巨大な屋根を支える木造の本堂は、吹き抜ける風が心地よく、静謐な空気に包まれています。
花馬車(ロット・マー)体験

ランパーン博物館や上述のワット・プラタート・ランパーン・ルアンで乗車できる花馬車。

20世紀初頭、ラーマ5世の時代にバンコクから持ち込まれた馬車。鉄道の開通とともにこの街に根付き、自動車が普及した後も、観光用、そして街のシンボルとして守られてきました。

ランパーン博物館前から乗車する場合、旧市街を巡る300バーツ(約20分)のコースが一般的。車とは道を譲り譲られの関係で、馬車がこの街の風景として根付いていることを改めて実感できました。
ダナバディー陶器博物館

タイで食事をするとよく目にする、ニワトリが描かれた陶器(カ・ガイ)。その発祥の地がランパーン。街のあちこちにニワトリの意匠があり、その誇りが伝わります。

こちらは、同地で初めて陶磁器工場を開設したアパ・E・シムユー・セーチン氏の功績を称えつつ、ニワトリ柄陶器の歴史を伝える博物館。

入館料は通常100バーツ…なのですが、なぜかこのときは60バーツに。プロモーション中だったのだろうか!?


毎日決まった時間に、英語ガイド付きの案内が行われます(追加料金等不要)。職人によるトラディショナルな手描き作業のデモンストレーションや、巨大な龍窯を見学できます。

併設されたショップでは、伝統的なデザインから現代的なアレンジまで、陶器をリーズナブルに購入可能。
カード・ゴーン・ター(ナイトマーケット)

土日の夜に開催されるワン川沿いのマーケットは、ランパーンで最も活気付くイベントです。…まあ、今回は平日の訪問だったため体験出来なかったのだけど!


通り沿いには築100年を超える多様な様式の建築が立ち並び、観光地化されすぎていない、地元の生活感が色濃く残る素朴な雰囲気が特徴。カフェや飲食店もあるので、ナイトマーケットが開催されていなくても足を運ぶ価値はあるよ。
ランパーンのおすすめグルメ
アロイ・ワン・バーツ (Aroy One Baht)

100年ものの木造建築で、1バーツ(約5円)という驚安(きょうやす)価格でお粥を提供する有名店。

豊富なおかずを選び、自分好みのスタイルで楽しむスタイルは、この街の夜の定番です。
バーン・プラヤー・スレン (Baan Phraya Suren)


ランパーン初代知事の邸宅を改装したレストランならびにブティックホテル。コロニアル建築の中で、洗練されたタイ料理を味わえます。
ローカル・カオソーイ


北タイの名物、カレーヌードルこと「カオソーイ」。市内には地元の人々に愛されるカオソーイの名店が点在しており、チェンマイとはまた少し異なる濃厚な味わいを楽しめること間違い無し。
ランパーンのショッピング施設
のどかな街ですが、モダンなショッピングモールや、「Big-C」「Lotus’s」などのハイパーマーケットもあります。

街最大のショッピングモール「Central Lampang」。

タイ小売最大手ということで、ベトナムにおける「Vincom Plaza」くらいどこにでもありますが、思った以上に大きなモールであり半日くらいなら余裕で滞在できそう。日中の暑さを避けたり、急な日用品の買い出しが必要になった際に心強い存在です。

日本食レストラン(やよい軒)もあるよ!
まとめ&インスタやってます
ランパーンの概要ならびに楽しみ方をご紹介しました。
チェンマイのような利便性や観光資源の密度はありませんが、そこにはタイの日常が残っています。
日帰りや1泊で留めることなく、ぜひ数泊して贅沢な時間を過ごしてみては。





