タイ北部の古都・ランパーンの名物といえば、鶏柄の陶器、花馬車、ランナー様式の寺院等々。ですが、静かな時間の流れと確かな手仕事に触れたいのであれば、こんな場所を訪れてみてはいかがでしょう。
本記事では、ランパーンのカフェ・クラフトショップ「papacraft」をご紹介します。
「papacraft」の場所・外観

ランパーンは程よく栄えつつも少し大通りから外れると穏やかな空気が流れる街。その旧市街の一角、かつての繁栄を感じさせる通りに「papacraft」はあります。

ここは単なるカフェではなく、店名にもある「Papa」こと一人の男性が、20年の時を経て再燃させた夢を形にした工房&クラフトショップも兼ねています。 家族の支えによって生まれたというこの空間は、訪れる者にもインスピレーションを与えてくれます。

外観で目を引くのは、建物を優しく包み込むような植栽たち。 藤の花が天然のカーテンのように垂れ下がり、木造の古い建物とコントラストを描いています。 控えめな木の看板と手書きの黒板も、派手さは無いもののこの場所を静かにアピールしていて良い。
「papacraft」の店内・雰囲気


「papacraft」の店内は、深い色味の木材と無機質なモルタル床が組み合わされた洗練されたアトリエのような雰囲気。


奥行きのある造りになっており、入り口から差し込む光と、奥に続く中庭の緑が空間を明るく保っています。


さらに奥へ進むと、工房。そしてさらにその先には長閑な川沿いのテラス席が。なんとも落ち着く雰囲気ではありますが、如何せん日中は暑いため屋内席へと舞い戻ることに。
「papacraft」で扱うアイテム
ここでは店名にある「papacraft」ブランド以外にも、セレクトされた高品質なクラフトアイテムが並びます。


papacraftブランドの中心はレザー製品。「Buppha Gumlai(花のガーランド)」と名付けられたレザージュエリーのコレクションは、革にタイダイやバティックの技法を応用し、花や葉の繊細な形を再現したバングルやピアスが並びます。

使い込むほどに味わいが増しそうなベルトや、緻密な編み込みが施されたブレスレットなどのレザー小物も。

こちらはランパーンで産出された水晶を用いたアクセサリーで、どれも一点もの。ランパーンは高品質な水晶の産地として知られているようです。どのアイテムも吸い込まれるような美しさ…。


ランパーン伝統の鶏柄陶器を現代的にアレンジした食器も扱います。 繊細な筆致のカップや、魚や木の葉を模した色鮮やかな小皿が目を引きます。

ルームスプレーやディフューザー、キャンドルなど、空間を彩る香りのプロダクト「Mandala.scent」。

こちらの「King Coaster」はデザイン性の高い吸水コースター。タイらしいモチーフが美しく描かれています。お土産に良さそう。

布・陶芸雑貨も。手刺繍が施されたポーチや、サボテンやフクロウをモチーフにしたカワイイ陶器のフィギュアなど、遊び心のある雑貨も豊富。
「papacraft」のメニュー

カフェメニューも、この店の世界観を反映した丁寧な構成。
コーヒーは厳選されたアラビカ豆を使用。 ドリップコーヒーは数種類の焙煎度合いから選べ、60バーツからと非常に良心的!バンコクと比べると、まだ地方の価格はお手頃です。
「Cherry Blossom」や「Morning Rose」など、花のシロップとハーブ、スパークリングウォーターを組み合わせた、見た目にも美しいドリンクも揃っています。


他、タイティーのバスクチーズケーキといったシグネチャーケーキ(125バーツ〜)や、日替わりのフレッシュケーキ(各85バーツ)といったスイーツが用意されています。
実食

今回は「Cherry Blossom(75バーツ)」と「Orange Cake(85バーツ)」を注文しました。

木製のトレイに載せられて運ばれてきたドリンクは、淡い桜色のグラデーションが美しく、まさに桜の花を彷彿とさせる。レモンの酸味とローズマリーの香りが、サクラシロップの甘さを引き締めており、暑い日の散策後にぴったりの爽やかな味わい。
横には一輪のカーネーションとクラッカーが添えられ、その丁寧なプレゼンテーションに癒される。

鮮やかなオレンジ色が目を引くケーキは、タイにおける定番ケーキ。しっとりとしたスポンジの間にゼリー状の層が重なっています。

意外にも?甘さは控えめで、オレンジ特有の酸味とフレッシュさが感じられます。スポンジは少し水っぽかったかな。それでも尚、素朴ながらも素材の良さが活かされた満足感の高い一品でした。
「papacraft」購入品紹介

旅の記念に、いくつかのアイテムを購入。

「Ivory Cuff (Black-Emerald / Green-Yellow)」各595バーツ。手に取ると非常に軽く、また柔軟に曲がるので腕馴染みが良いです。彩色の濃淡が絶妙で、服装を選ばないシックな仕上がり。

「木製ピアス」85バーツ。全体的にフェミニンなデザインのアクセサリーが多かった中で、シンプルなものを見つけたので購入。素朴な木の質感が心地よく、細部まで丁寧にカットされています。

包装も丁寧で、ロゴ入りの巾着袋に加え、2026年のニューイヤーカードが添えられていました。
「papacraft」店舗情報
ランパーンのカフェ・クラフトショップ「papacraft」をご紹介しました。
静寂な環境の中で、作り手の情熱と家族の愛が結実した場所。ドリンクを味わいつつ、選び抜かれたクラフトに触れることで、忘れがちな手仕事の尊さを思い出してみては?自分へのお土産にも、贈り物探しにもおすすめです。

