猫と波音と、懐かしい時間へタイムスリップ*1991’s Coffee & Beer@ロンハイ

ブンタウ

ホーチミン市の南東部に位置する、ロンハイ村 (Xã Long Hải)。

市内中心部から気軽に行けるビーチリゾートとして名高い、ブンタウの東に位置するエリアです。かつてはブンタウと同様、バリア=ブンタウ省に属していましたが、2025年7月1日の大合併によりホーチミン市への仲間入りを果たしました。

のんびりとした時間が流れる漁村であるロンハイ。あまり観光開発がされていない中、ロンハイの海に浮かぶシービューカフェを発見。貴重な映えスポットとして、多くの人を惹きつけているよう。

本記事では、秘密基地と呼ぶにふさわしい、ロンハイの路地裏カフェ「1991’s Coffee & Beer」をご紹介します。

Sponsored Link

「1991’s Coffee & Beer」の場所

カフェがあるのは、ロンハイのメインストリートであるハイバーチュン (Hai Bà Trưng) 通りから一本入った、車も通れないほど細い路地の奥。

地元の人々のバイクが行き交い、軒先には洗濯物がはためく。そんな生活感あふれる、ありのままのベトナムの日常風景が広がる中を、Googleマップを頼りに臆せず進んでいきます。

その路地を突き当たりまで進むと、目の前には海が広がり、その左手に目的のカフェ「1991’s Coffee & Beer」が。コンクリート打ちっぱなしの壁に、無造作に絡まる緑の蔦。

そして、風合いのある木材で作られた「1991’s COFFEE and BEER」の看板。雑多な路地の雰囲気から一転して現れるその佇まいは、まさに“隠れ家”。

「1991’s Coffee & Beer」の雰囲気

店内に足を踏み入れると…店名の通り、1990年代初頭までを彷彿とさせるノスタルジックなアイテムで埋め尽くされています。

オープンなドリンクカウンターで注文を済ませます。カウンター隣にはトイレも設置。

木材をふんだんに使った温かみのある空間。使い込まれて塗装が所々剥げた木の床や、壁に貼られた古いベトナムの新聞紙が、時の流れを感じさせます。

棚や壁に所狭しと並べられた膨大なコレクション。

古いフィルムカメラや家電製品をディスプレイしているカフェは多いですが、果たしてどのように調達しているのだろうか…。インテリア用のヴィンテージ品市場みたいなものがあるのかね。

入り口横にある、少し急な階段を登ると、空間の雰囲気は一変します。

2階は、潮風が心地よく吹き抜ける半屋外のフロア。壁一面には…瓦のような陶器のようなものが。

そして、3階のテラス席。海に向かって突き出すように作られたウッドデッキに立てば、視界を遮るものは何もありません。どこまでも続く水平線、BGMのように絶え間なく聞こえる波の音、肌を撫でる海風。まるで海に浮かぶ船の甲板にいるかのような錯覚に陥ります。

…が、足元から聞こえるミシミシと軋む音により現実に引き戻されました。DIY感溢れる床は余りにも心許ない…。高所恐怖症の私はさっと写真だけ撮ってテラス席を後にしたのでした。

そして、こちらのカフェの癒やし担当たちが計3匹の看板猫。人間を全く恐れることなく、我が物顔で店内をパトロールしています。床でくつろいだり、猫同士でじゃれ合ったり…。

突然、ぴょいんとテーブルに乗っかって、すぐ隣で喉を鳴らしはじめました。「撫でろ」と言わんばかりの佇まい、いくらなんでもファンサが過ぎる…!

「1991’s Coffee & Beer」のメニュー

「1991’s Coffee & Beer」のメニューはこちら。

定番のベトナムコーヒーは20,000ドンから。フルーツを使ったお茶やジュース、アイスブレンデッドドリンクも45,000ドン前後と、リーズナブルな価格設定。ビールや簡単なおつまみも。

今回は「Trà Đào(ピーチティー)」(35,000ドン)を注文。すっきりとした甘さが火照った体に染み渡り、目の前の景色と相まって最高の癒やしであった。

「1991’s Coffee & Beer」の店舗情報

ロンハイの漁村にひっそりと佇むシービューカフェ「1991’s Coffee & Beer」をご紹介しました。

宝探しのような道のりの先に待つ、非日常の空間。夕暮れ時であればサンセットも観られるようなので、夕方の訪問もお勧めしたい。

お店の名前 1991’s Coffee & Beer
住   所 Hai Phong 1, Long Hải, Hồ Chí Minh
営 業 時 間 07:30 〜 22:00
Facebook Instagram

インスタやってます